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予防歯科
なぜ定期検診が必要?
むし歯は初期段階では痛みがなく、なかなか気づくことができません。痛みを感じる頃には、神経までむし歯が達していることも珍しくなく、そうなると神経を取らざるをえなくなります。しかし、実は神経は「歯に栄養を送る」という重要な役割も担っています。ところが、神経を取ってしまうと歯に栄養が行き渡らず、もろくなって歯の寿命が短くなってしまいます。つまり、定期検診でまだ痛みのないむし歯を早期に発見できれば、歯の寿命をより長くすることができるのです。
歯は全部で32本。親知らずを除くと28本ですが、イカや煎餅など、硬いものを食べるためには、最低20本は必要だと言われます。しかし、70~74歳の歯の平均本数は20本を下回り、80~84歳ではわずか15本程度。本数が減れば、食べられるものもどんどん減っていきます。そこで、ぜひ若い頃から受けておいてほしいのが『定期検診』です。
定期検診では、歯石・歯垢の除去や毎日の歯みがきについての指導なども行います。歯石や歯垢は、むし歯や歯周病の原因となる「細菌のすみか」です。細菌を取り除いて病気のリスクを少なくすることも定期検診の大切な役目。一生自分の歯でおいしく食事をするために、ぜひ定期検診を受けましょう!
『健康なよい歯』の状態を保つには、毎日の歯みがきが不可欠です。しかしどんなに歯をみがいても汚れの落ちにくい場所があります。
それが、「歯」と「歯ぐき」の間にある、『歯周ポケット』と呼ばれる「みぞ」です。
「歯周ポケットという名前は聞いたことがある」という方も多いと思いますが、
実は、歯周ポケットの存在は「歯を失ってしまう前兆」でもあるのです。
◆『歯周ポケット』ってナニ?
歯と歯ぐきの間には「歯肉溝(しにくこう)」と呼ばれる溝があります。
プローブという歯肉溝の深さを測る歯科用の器具で測定します。検診などで、歯茎がチクチクする検査しますね、と言われた事がある方は多いのではないでしょうか?(^^)
健康な歯ぐきの深さは1〜3mm程度です。
この歯肉溝に歯垢(プラーク)が溜まり、歯垢の中にいる歯周病菌により歯ぐきが炎症を起こすと溝が深くなっていきます。
この深くなった溝を「歯周ポケット」と呼びます。
歯周病は歯ぐきの腫れや出血、口臭、膿などの症状を引き起こし、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かして歯が抜け落ちてしまうことがある病気です。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、さらに歯垢が溜まりやすくなって歯周病が悪化しやすくなります。
歯周病菌はただ歯周ポケットを深くするだけではなく、同時に『歯石』を作りだし、そこを隠れ家にしてどんどん繁殖していきます。歯の表面はもちろん、歯周ポケットの中にも「歯石」を作りだすのです。その奥には歯ブラシも届かないため、「細菌のすみか」となり、
恐ろしい数の細菌が繁殖します。
歯周ポケットの深さを測る検査を定期的に行うことで、歯を失う病気の歯周病を防ぐ事ができます。
歯科検診は、歯や歯茎の痛みがなくても、この歯周ポケットの状態を調べるためにも
非常に重要な検診なのです★
口臭について
「口臭」について更新したいと思います^^
自分自身の臭いは、自覚しにくいものです。
他人から指摘されることと、歯科医院で歯周病やむし歯が原因で口臭を指摘される事もあります。
実際に、パナソニック株式会社の調査(2017年)によると、日本人同士でも、72%のビジネスパーソンが、「他人の口臭が気になったことがある」と回答している。また、29%は「他人に自分の口臭を指摘されたことがある」という何とも厳しい結果がでた様です・・(T-T)
口臭は大人だけではなく、子供にもあります。
幼少の頃から、口腔ケアを日常的に行っていないと、大人になった時に口臭に気づきにくくなる事も考えられます。
口臭の一番の原因は、口腔(こうくう)内環境の悪化で、口腔内環境に「自信がある」人は、たった27%。現在のケアでは「十分にケアできていると思わない」という人は、61%だったという結果も分かりました。
そして、日本は先進国であるにもかかわらず、日本人の口腔ケアに対する意識はかなり遅れているのはご存じですか??
この理由は、文化的に見ると、日本人は、欧米人のように、日常的にハグをしたり、他人と密に接近することがないからではないかと言われています。
あいさつ代わりに、初対面の人とでも顔や体を寄せ合う文化であれば、第一印象のために口臭ケアは欠かせなくなります。しかし、日本人は、よほど親しくならないと、他人のパーソナルスペースには侵入しないし、自分も侵入されたくないと思っているのが現実です。
またアメリカでは、子どもの頃から、むし歯にならないよう口腔ケアをしっかり教育されています、まだまだ日本では予防歯科という項目が根付いていないかと思います。子供の頃から歯ブラシだけでなく、フロスなどを使ってしっかり歯間ケアをする事も、予防歯科の中で大切なケアになります。
当院では、お子様の予防歯科への意識を向上させるお手伝い&きっかけづくりを行っています。当院に来院されるお子様はむし歯ゼロ!口臭ゼロ!を目指して、ケアを行っていますので、是非ご相談下さい。
6月4~10日は 歯の衛生週間
6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで、「むし歯予防の日」です。
また、6月4~10日までの1週間は、厚生労働省・文部科学省・日本歯科協会などが「歯の衛生週間」を実施しています。
日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国です。
しかし、残念ながら、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状です。
日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命をもっと延ばすことができます。
最近では、80歳まで20本の自分の歯を持とうという「8020運動」も提唱されています。
「歯の衛生週間」をきっかけに、歯を長生きさせるための口腔ケアを実践する習慣を身につけましょう。
八重歯は上顎の前から3番目に生える犬歯が、両隣の歯よりも外側に飛び出した位置に生えている状態のことです。
医学用語で説明すると『上顎犬歯の低位唇側転位』で、叢生(そうせい)や 乱杭歯(らんくいば)と呼ばれることもあります。
八重歯のリスク?
八重歯の影響でで口が閉じにくくなった場合、口の中が常に乾燥しやすい状態になったり口呼吸になったりします。 口の中が乾燥して唾液が乾いた状態が続くと、虫歯・歯周病・口臭が発生するリスクもあります。 また、八重歯の影響で歯列全体の咬み合わせが悪くなった場合には、周囲の歯により大きな負担がかかる場合もあります。
最近は食べ物が柔らかくなったこともあって顎が小さくなる傾向にあります。歯が並ぶ空間が狭くなったことで歯が押し出され、八重歯になる人が増えています。
そのほか乳歯がなかなか抜けず、永久歯のためのスペースが狭くなったり、逆に早期に抜けてしまうことで隣の歯が生えてしまったりして八重歯になることも。
ですがそれぞれの歯には本来の役割があり、位置がずれた八重歯ではその役割が果たせないこともあるため、できれば歯列矯正などでケアすることがのぞまれます。
朝の歯磨きは朝食前?朝食後?
こんにちは親里矯正歯科です。
就寝中は日中に比べ唾液の分泌量が減ります。
そのため口内の自浄性が低下するとともに口の中は乾燥し細菌が非常に繁殖しやすい環境になります。ですので朝食前の歯磨きはとても良いです。朝うがいや歯磨きをしないで食事を摂取してしまうと、口の中で増えた細菌も一緒に飲み込んでしまう事になります。
もちろん食後の歯磨きも大切です。
食後どうしても歯磨きが出来ない場合はお水でゆすぐだけでもむし歯・歯周病予防の効果はあります。食べカスには糖質がたくさん含まれていて、むし歯原因菌に利用されて酸をつくり、歯を溶かしてしまうのです。
食後の歯磨きの時間は3分が理想です。もちろんこの3分はご自身の歯並びに適した正しい歯ブラシを使用して、歯ブラシ以外のデンタルグッズを駆使して歯と歯の間をしっかりと磨く事を前提とした歯磨きタイムの時間です♪
歯科医院では歯磨きのプロの歯科衛生士さんが歯磨き指導をしてくれる時間を設けていますので、ご自身の磨き方に自信がない場合は是非この歯磨き指導をお受け下さいね♪
よく噛むって素晴らしい
よく噛むことで認知症予防!
アルツハイマー型認知症の原因になる「アミロイドベータ」という物質は、噛むことで増加を抑えられることがわかっています。つまり、噛むことは認知症の予防になるということ。さらに、よく噛むことで脳が刺激を受けると、反射神経が鋭くなり、さらに記憶力・認識力・判断力・集中力がアップすることもわかっています。
よく噛むことでダイエット効果!
しっかり噛むと「満腹中枢」が刺激され、たくさん食べてしまう前に、早い段階で「満腹感」を感じることができます。さらに、「食べる」という行為そのものが、エネルギーを使います。(人が消費するエネルギーの10%は食事によるものです!)その際、しっかり噛んで食べることで、より多くのエネルギーが消費され、ダイエットにつながります。
よく嚙むことでむし歯・歯周病予防
よく噛むと「だ液」がたくさん分泌されます。「だ液」は単なる水分ではなく、むし歯や歯周病、あるいは口臭の原因となる「細菌」を洗い流し、殺菌する作用もあります。それだけでなく、酸で溶けた歯を修復してくれたり、免疫力がアップするなど、健康にとっても欠かせない存在です。
現代人は柔らかい食べ物が多くなり「噛む回数」が大幅に減っています。
弥生時代の食事は、完食するまで1時間4000回咀嚼していました。
現代人は10分程度で620回咀嚼しています。
現代食がいかに柔らかく咀嚼能力が低下していることがわかります。
全身の健康は毎食しっかり噛むことから!まずは一口30回を目安に頑張ってみましょう!
歯磨きを嫌がったらどうする?
嫌がる原因を取り除きほめながら磨いてみよう♪
子どもが歯磨きを嫌がる4つの理由
痛い!!
しっかりと磨こうとするあまり力が入りすぎていませんか? 「歯磨きは痛い」というイメージになる前に力加減を見直して。 チェック方法として、指の爪の生え際を磨いて気持ちいいぐらいの強さで、やさしく磨くようにしましょう。
姿勢が嫌!!
あお向け姿勢が嫌いな子は少なくありません。 遊びの中であお向け姿勢を取り入れるなど、 時間をかけて慣れるようかかわって。上手に磨ける子を見せたり、気分が乗らない子どもはあまのじゃく。なんとなく気分が 乗らない時に歯磨きをされるのは嫌がります。なるべく機嫌のいいときに磨いて。 対処方法として、 好きなぬいぐるみと一緒に磨いてもらったり、 好きな歌を歌いながら磨くと良いかも
興味がない!!
楽しい行為ではないので、興味を持てません。子どもにママの歯磨きをしてもらうなど、 興味が持てるように工夫して。一緒にハブラシを買いに行って選んだり、 歯磨き関連の本やビデオを見せるのも方法です。
嫌がったらこうしてみよう
1 絶対に怒らない・やさしい言葉がけで
歯を磨く少し前に 「歯磨きしようね」と伝え心の準備をさせてあげるのがポイント。
嫌がる子には、 「今は磨きたくないよね?でも少しだけいい?」 などと子どもの気持ちを代弁しつつ 磨かせてくれるよう提案してみてください。 遊んでいるからイヤ!」 などと嫌がる理由がはっきりしてくる場合、 ママはイヤの原因に共感した上で、 「歯磨きできたら〇〇で遊ぼう」 などと、 子どもが先を見通せるような提案をしてあげてください。
2手早く磨く
じっとしていない子には覆って磨きましょう。 子どもを大の字で寝かせ、大人の足の下に子どもの腕を入れるようにすると良いです。 覆って磨いても心の傷になったり歯磨き嫌いになりません。
3 終わったら抱っこしてほめる (上手にできなくても)
歯磨き=怒るにならないように、ニコニコしているけど毅然とした態度で接しましょう。 やったりやらなかったりすると、暴れたらやらなくていいんだと思ってしまうので、夜ごはんの後は歯磨きと毎日行って習慣づけする事が大切です。
「歯科矯正を開始してから口臭いのが気になるようになった」という場合は、以下のようなことが原因として考えらえれます。
ブラッシングが行き届いていない
・矯正装置による口腔内の炎症
・矯正装置の汚れ
・口腔内の乾燥
・唾液の自浄作用の低下
矯正中の口臭予防の対策は、
食後のブラッシングを徹底する
口臭予防の基本はブラッシング。矯正中も、食後のブラッシングを徹底するだけで、口臭がかなり改善するケースがあります。磨き残しを防ぐためには、磨く順番を決めておくのがおすすめです。
歯間ブラシやフロスを使用する
実は歯ブラシだけでは、歯の汚れの6割程度しか落とせないと言われています。歯の汚れをできる限り落とすためには、歯間ブラシやフロス、タフトブラシなどを併用するのがおすすめです。
洗口液を使用する
矯正中は、洗口液で口腔内の細菌の繁殖を防ぐのもおすすめです。特に就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が増殖しやすいため、寝る前に洗口液を使用するとよいでしょう。
いい歯の日(11月8日)
11月8日は、「いい歯」、「118」の語呂合わせで「いい歯の日」です。 「いい歯の日」は、日本歯科医師会が、「8020運動」の一環として、平成5年に設定しました。 「8020運動」は、生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるよう、80歳になっても20本以上自分の歯を保つことを目標にした運動です。 厚生労働省の調査によると、成人の約7割が歯周病にかかっているとされており、年齢が上がるにつれ、その割合は増加します。歯周病は、全身の健康に影響を与えることが明らかとなっており、歯が抜けたり、がん、糖尿病、認知症などの病気やオーラルフレイル・フレイルの原因になったりするとも言われています。「いい歯の日」をきっかけに、かかりつけ歯科医を持って定期的に受診し、ご家庭での口腔ケアを行うことで、健康な歯を維持しましょう。
8020達成者は、2人に1人以上で過去最高に!
8020達成者は年々増加しており、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本)でしたが、2017年に厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査では、達成者が51.2%となりました。多くの方が80歳で20本以上の自分の歯を保っています。
歯が健康であるということの重要性はたくさんの人が気づき始めているようです。
歯が健康でも要注意!
今後は「オーラルフレイル」にも目を向けましょう。「フレイル」とは高齢になって心と体の働きが弱くなる軽度の衰弱、つまり健康と要介護の中間の状態をいいます。そしてしっかり噛めない、うまく飲み込めないなどの口の機能の衰えを「オーラルフレイル」と呼び、フレイルとも大きく関わっています。
歯が健康で、口腔機能が維持されているとこんなに良いことが!
①歯の本数が多いほど寿命が長い
②色々な食品の咀嚼が可能になり、なんでもおいしく食べることができる
③口腔機能が維持されていると、姿勢や歩行が安定する
④食べ物をしっかり噛むことで栄養吸収が促進される
⑤噛む回数が多いと唾液がたくさん出て、口の中を清潔に保つ
⑥脳が活性化されることで認知症の予防につながる
歯や口腔機能の健康が健康長寿につながると言われていますので、8020達成の次のステップとして、口腔機能の維持にも力をいれていきましょう。