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矯正治療開始までの疑問 2019.12.05更新

こんにちは、西宮市 甲子園の親里小児矯正歯科です。

12月に入り2019年に残すところ、あと少しとなりました。

今年はどんな1年でしたでしょうか(^^)

さて、今日は院長が所属しております日本矯正歯科学会のHPより矯正治療を始める前に寄せられている疑問とそれについての回答がありましたので、こちらのご紹介をしたいと思います(^^)

是非、参考になさって下さいね☆

質問①歯科医院や病院を決める前に 先日、歯科と矯正歯科の看板のある歯科医院に、矯正歯科治療の相談にいってきました。よく理解できない説明の部分もあり、治療を受けるか迷っています。助言をお願いいたします。

矯正歯科治療は非常に専門性の高い医療で、一般に歯科大学を卒業した後に、さらに十分な修練を積んだ先生が治療にあたります。治療は顎や歯を動かす前に、これらの精密な検査を行いますが、これらの検査機器が整っていることも条件であり、さらにスタッフ教育など院内体制も充実していなければなりません。

先生の説明が理解できないとのことで迷っておられる場合、再度その医院に出向かれ詳しくご説明を受けられるか、別の矯正歯科医院や病院に矯正相談にいかれ、別の意見も聴いてみるのもひとつの方法です。

質問②見えにくい矯正装置 仕事柄、裏側からの装置を希望して矯正歯科相談に参りましたが、先生は「上の歯には裏側からの装置でもよいが、下の歯には表側からの装置にしませんか。」と言われました。私としては下も裏側からの装置を希望なのですが、何か問題があるのでしょうか?

ご希望された装置はリンガルブラケット装置と考えられます。この装置は他人にはほとんど判らないという利点がありますが、多くの欠点もあります。まず、歯の裏側に取り付けられているため、舌が接触して痛みを感じること、しゃべりづらいことや歯磨きがしにくいことがあります。また、上下の歯の咬み合わせの具合によって、リンガルブラケット装置を付けることができない場合もあります。何より歯の裏側の装置を調節することは非常に高い技術を必要とし、治療時間も治療期間も長くなり、100万円を超える治療費となってしまいます。

このような理由で、「下の歯には表側からの装置にしませんか。」と言われたと考えられます。我々矯正歯科医も矯正装置を選択する場合、最も効果的でできれば見えにくい装置を選択していますが、無理な場合もあることをご理解ください。近年では、取り外し可能で透明な装置もありますが、治療に限界があることも多いようです。

再度、その先生にご質問され、十分なご理解の上で治療に入られることをお勧めいたします。

質問③医療費控除 矯正歯科治療でも医療費控除ができると聞いたことがあります。私は会社に勤めていますが、医療費控除ができるのでしょうか。

医療を受けられた場合、確定申告の際に医療費控除の手続きをすれば税金の一部が戻ってくることがあります。咬み合わせや歯並びを改善する矯正歯科治療では、発育段階にある子供はその対象になります。成人の場合、美容のみを目的とした矯正歯科治療では医療費控除の対象にはなりません。詳しいことは管轄の税務署にお尋ねください。戻ってくる金額は所得や医療に費やした費用によって異なってきます。医療機関で発行された領収書は必ず保存しておいてください。

今日はここまでです。

また続きを次回更新致します。

親里小児矯正歯科